今年2回目の合同草刈りに参加しました。曇り空で気温は上がらず、また、風もあったので草刈りにはいいコンディションでした。
休憩用の東屋に集合
お隣りの山下さんの担当区域にも一般ボランティアの方が参加して、草を刈ってくれていました。
お隣りの区域
私たちの担当区域もだいぶ森らしくなってきました。そこで、木たちが《競争》しながら、台風や大雪の時にはお互い寄り添って《共生》できるように枝を整えたり、まだ草に覆われてしまう小さな苗は、回りの雑草を刈ったりする作業をしています。
上から見た様子
私たちが考える”千年の森”は、植生が偏ったブナの森や、手間が必要な森林公園を目指してはいません。一日も早く、人の手をかけずに多様な生態系を維持する持続可能な森になることを目指しています。
このため、私たちの千年の森育成は”宮脇方式”をお手本とし、「《競争》と《共生》による、潜在自然植生を生かした森づくり」を行っています。
その考え方は、密植・混植による競争を基本とし、植樹した木だけではなく元から生えていた木、自然に生えてきた木も大切にし、人の手は雑草に負けそうな木だけを助けるというものです。
道から左が担当区域
この方式がベストかどうかはわかりません、他の区域の景色を見れば、有効な方法だろうと考えています。
他区域
ところが、今回お手伝いいただいた林業のベテランの方に、当会が「宮脇方式による《競争》と《共生》による森づくり」をしていることを伝えられていなかったので、毎年花を楽しみにしていた空木や、花と黄葉を楽しみにしていたシロモジなどを刈ってしまいました(林業家にとって空木とシロモジは最も嫌う木であるということは理解しています)。
空間ができた場所
その上、植樹の印のポールはできるだけ抜くようにしていたので必要な木まで除伐してしまったようで、担当区域の一部は5~6年前の状態に戻ってしまいました。その場所は、まだ雑草に負ける小さなツガもあるのですが、来年からススキの原になってしまうと思われます。
右側手前にツガがある
そこで、その場所の森づくりはあきらめて、今度の冬に残った区域を育てる仕掛けを施し、来年以降は自然遷移方式に移る計画に切り替えることにしました。